「うぅ……」 目の前に立っていたのは、眉をハの字に下げた勇飛の姿。 「俺こそごめん、こんなバカげたこと言って……」 「ううん、私の方こそ……」 謝ろうとした瞬間、勇飛はニコッと笑った。 「これ、全部冗談だからさ」 「……へ!?」 「姫華が、無理やり新島に付き合わされているんじゃねーかと思って確かめてみたくなっただけ! 新島はつえーから、ちゃんと守ってもらえよ、じゃあな!」 勇飛はジャケットを羽織り、鞄を片手で抱えなおすと走って学校の方へ向かって行ったのであった。