勇飛の言葉が頭の中で反響する。
“俺は━━、お前が好きなんだ、姫華。小さい頃からずっと……”

「……え?」
私は口をあけてポカンとする。

そんな私をよそに、勇飛はさらに暗い顔で言葉を続けた。
「姫華と、新島は……、付き合ってんのか?」

「う、うん。と言っても、昨日からだけど……、」
私は、恥ずかしさからちょっとモジモジして言う。

「別れろ」
「へ……?」