私は精一杯微笑んだあと、一輝の胸に抱きついた。

すると、あちこちから銀蘭族のみんなの祝福の歓声が、ワーッと勢いよくあがると同時に
ここは倉庫の外だったと今更気が付く。

私は、慌ててパッと離れたけど、恥ずかしさで熱くなった顔を両手で隠したのであった。
次の日。

「姫華」
「あ、おはよう一輝!」

登校中、後ろから一輝に声をかけられ、私は元気よく挨拶した。