私は、誰もいない廊下へと連れてこられた。
「おい」
「はい！」
「さっきから心の声が漏れてる」
「え！」
「なぁ、俺ってそんなに怖いか」
「……？」
「どうなんだ」
「も、もちろん……怖いですよ」
「それに、なんで敬語」
「へ？」
「お前と同じ同クラだ」
「えええええ！！！」
「お前も、うるせえのか。まぁ、いい。俺は、怖くねぇよ」
「へ？」
「お前には、手は出さねぇ。高校の入学式から俺はお前に惚れてる」
「……え」
「そんなに、引くか？まぁ、それもそのはず。俺は最初真面目くんだったからよ」
「……うそ」
「ほんとだ。これには、深い訳があんだけどよ。説明めんどーだから言わないが……でも、ここまで上りつめた」
その人、虎さんは遠くを見つめていた。
過去になんかあったな？っと、私は察した。
「なぁ、かな。俺と付き合え」
「はぁ？！なんで、私と？！」
「だから、言ってんだろ？」
「知らないし！」
「まぁ、俺の事夢中にさせてやるよ。かな？」
「……(///_///)（ずるいよ……バカ）」
