私たちはネットでライブが出来そうな場所を探したが申し込み期間が終わっていたり、
年齢が15歳からとかダメだっだ。
前途多難すぎる。
それからレッスン続きで数日後。

「「「「ライブ!?」」」」
久しぶりにハモった気がする。
杏奈さんの友人の地元の公民館で
ライブをすることができるようにしてくれたらしい。

「友達が取り付けてくれたみたい。
でも館長さんもあなたたちのファンで
ダメ元で聞いてみたら即OKだって言ってた」
久々のライブ、テンションが上がる。
公演は来週、
「「「「来週!?」」」」
ここまで揃うのは初めてかな、

「チケットとかは後々考えるけど、」
「あの、」
杏子さんの声を類が手を挙げて遮る
「どうした、類」
「今回のライブですが、提案があるんです」
「提案?いいよ、通るかはわからないけど」
「ありがとうございます。これはみんなで考えたことなんですけど、ライブをする。ただ今回はチケットはなくして誰でも無料で見れるようになればと思ってるんです。それと
動画サイトで生放送できればな、と」
「「動画サイト!?」」
杏子さんと杏奈さんの声が重なった

「もちろん許可が取れれば、ですが」
「いや動画サイトもだけど、 
無料ってどうして?」
「今回の事故はタイミングが悪ければ
他のアイドルが怪我をしていたかもしれません。ですが事故にあった蓮も舞も幸い大きな後遺症はなく復帰することができています」

「私たちがすんなり戻れたのは類と雪希が
席を開けたままするという提案をしてくれたのと事務所がそれを許可してくれたから。
それでもたくさんの方達にあるに迷惑と心配をかけました」
「今回は謝罪を目的としたライブです。
僕たちのライブを見たい人たちが会場が遠い、お金の問題で行けない、ほかになにかしらの理由で会いに来れないとガッカリさせたくないんです。」
「俺たちを応援してくれるファンの人たちに、俺たちのライブを、気持ちを、たくさんの人たちに届けるには無理ライブと生放送がいいと思ったんです。」

数日後僕たちは必死にレッスンをして事務所を説き伏せ、ライブ当日。
杏奈さんの車で公民館まで送って
もらうことに。

SNSで告知をしていたのでたくさんの人が来てくれていて、動画サイトの方でも待機してくれている人が大勢いる。
会場が暗いからペンライトがよく見える。
二階席にも人が沢山いる。
前回と違う形なのですごく緊張する。
でも大丈夫、同じステージに立つ仲間がいるから怖くない。
時間になったので、深呼吸をしてステージに向かう