茉里は、妹は元々体が弱かった。
よく入退院を繰り返していて
両親の関心は全て茉里に向けられた。
その茉里は、3年前に亡くなった。
茉里が小3に上がってすぐに。
茉里はよく勉強ができた。
テストもいつも高得点でよく褒められてたのを覚えてる。頑張ったな、て。
でも俺が満点のテストを見せても
お兄ちゃんだからできて当然、と言われた。
お願いしたらなんでも買い与えられる妹、
お願いしてもまた今度、と人蹴りされる兄
可愛がられる茉里が大嫌いで
でもそんなことを思う俺が1番大嫌いで。
俺は茉里を殺してしまった。
何度目かの入院の時、父さんと母さんで
お見舞いに行って
2人は売店に行ってくると席を外してその間に体調が急変して、
とても息苦しそうで、
「お、にいちゃ、ん」
そう言った茉里の体は汗でぐっしょりで
伸ばしたその手をーーー振り払った。
両親の愛情を一身に受けているのに
俺に縋る茉里の姿が憎くて。
振り払って病室を走って出た。
その後すぐに茉里は死んだと父さんから聞いた。
俺が、茉里を殺した。
父さんには殴られた。
母さんには罵倒された当然だと思った。
「茉里の代わりに死ねばよかったのに」
母さんから吐き出された言葉に、
(そうだよな、俺が死ねばよかった。
俺の命で茉里が回復すればどんなに
よかったか)
肩に荷物を掛けて家を出る。
駅に向かう足は早くなる。
(早くみんなに会いたい)
「おかえり、蓮」
「な、なんでみんなここに」
ホームで3人は待っていた。
「舞から聞いてたんだよ。ここだって」
「迎えに来ちゃった」
「帰ろう、蓮」
「・・・うん」
電車から降りて宿舎に向かう足はふと止まる
「相手を認めるってなんだと思う?」
「なに?急に」
3人は顔を見合わせる。
父親にやっと認めてもらえたと思ったら疑ったことを話した。
(急にこんなこと聞かれて困るだけなのに
何言ってんだろう、俺)
よく入退院を繰り返していて
両親の関心は全て茉里に向けられた。
その茉里は、3年前に亡くなった。
茉里が小3に上がってすぐに。
茉里はよく勉強ができた。
テストもいつも高得点でよく褒められてたのを覚えてる。頑張ったな、て。
でも俺が満点のテストを見せても
お兄ちゃんだからできて当然、と言われた。
お願いしたらなんでも買い与えられる妹、
お願いしてもまた今度、と人蹴りされる兄
可愛がられる茉里が大嫌いで
でもそんなことを思う俺が1番大嫌いで。
俺は茉里を殺してしまった。
何度目かの入院の時、父さんと母さんで
お見舞いに行って
2人は売店に行ってくると席を外してその間に体調が急変して、
とても息苦しそうで、
「お、にいちゃ、ん」
そう言った茉里の体は汗でぐっしょりで
伸ばしたその手をーーー振り払った。
両親の愛情を一身に受けているのに
俺に縋る茉里の姿が憎くて。
振り払って病室を走って出た。
その後すぐに茉里は死んだと父さんから聞いた。
俺が、茉里を殺した。
父さんには殴られた。
母さんには罵倒された当然だと思った。
「茉里の代わりに死ねばよかったのに」
母さんから吐き出された言葉に、
(そうだよな、俺が死ねばよかった。
俺の命で茉里が回復すればどんなに
よかったか)
肩に荷物を掛けて家を出る。
駅に向かう足は早くなる。
(早くみんなに会いたい)
「おかえり、蓮」
「な、なんでみんなここに」
ホームで3人は待っていた。
「舞から聞いてたんだよ。ここだって」
「迎えに来ちゃった」
「帰ろう、蓮」
「・・・うん」
電車から降りて宿舎に向かう足はふと止まる
「相手を認めるってなんだと思う?」
「なに?急に」
3人は顔を見合わせる。
父親にやっと認めてもらえたと思ったら疑ったことを話した。
(急にこんなこと聞かれて困るだけなのに
何言ってんだろう、俺)


