ハロウィンライブは無事に成功して、
僕は、
「辺里くん!宮本さん!」
「「おはよ、」」
2人と遊ぶために駅で待ち合わせを
しています。

2人は固まっていた。
「雪希くん視力落ちたの?」
「え?」
「だって眼鏡してるから」
「違う違う、伊達メガネ。どう?」
「似合う、よ。」
「伊達メガネに帽子。
声かけられなかったら誰かと思ったよ。」
辺里くんは呆れていたが
「辺里くんも目元以外バレてるんだから気をつけたほうがいいよ」
「俺は芸能人じゃないから大丈夫。」 
改札を通り椅子に座って
「そういえば、宮本ってあのあとお母さんとどんな感じ?」
「え、普通、かな。まぁ前より格段に会話は増えたかな。」
「よかったじゃん」
「うん、あの時、話してよかったよ」

電車が来たからショッピングモールへ
移動する。
「雪希くん、これ可愛いよ」
「雪希、これとか似合うんじゃない?」
宮本さんが持っているのは白の赤の
ワンピース、
辺里くんが持っている白いインナーと
黒のパンツとシャツ
ワンピース試着
「「可愛い!」」
インナー類試着
「「かっこかわいい!」」
(可愛いなんだ)

次々に2人が持ってくるから試着を
楽しんでいたが
「2人は試着とかしないの?」
(流石に僕ばっかりは)
「「こっちの方が何倍も楽しい」」
「そ、そっか」
(2人してマジ顔で言うからなんか怖いな)

その後も着せ替え人形のようになり、
最終的に青のワンピースとチェックの
ワイシャツと黒のパンツ白のインナーを
買い服屋を出た。

「試着の時とってるからそのままかと
思った」
「万が一の予防は外せないよ。
2人はどこか行きたいところある?」
「俺は特にないかな」
「私、映画見たいんだけどいいかな」
「「いいよ、」」

隣にある映画館で
(僕はホラー見たいけど2人はどうなんだろう)
(女の子ががホラー見たいって言うのは)
(できればホラーじゃないのがいいけど、
でも2人からホラー見たいって言わんばかりの空気が)
((でも欲には逆らえない!))

「せーの、で決めよう。せーの」
同時に指を指したのはホラー映画。
辺里くんは真っ青で気を使ったのが
丸わかりだ
「辺里くん、大丈夫?こういうの無理なん
じゃ・・・」
「咲くん、別のにしない?
私気になってるやつがもう一本あるんだ」
「大丈夫、ホラー、俺も見るよ」
真っ青で、大丈夫とは思えない様子に
宮本さんと見合わす。
ふとラインナップを見ると
「「あ、」」
見る予定のホラー映画のパンフレットを
見ると右下に小さく「R15」の文字。
(前見たのはR指定入ってなかったのに)

「咲くん、私たちこれ見れないよ」
宮本さんの指したR 15の文字に宮本くんは
ホッとした気がした。
「私、これも気になってるの」
指さしたのは真逆と言ってもいい恋愛アニメ
「2人ともこれでいい?」
「「意義なし!」」
チケットを買って館内の椅子に座る。