「ありがとうございます!」
人は集まり拍手が巻き起こる。
「次は流星に願いを、」

僕の願いは叶わない、
だってそれは君を悲しませる

私たちは友達でお互い良き理解者
でも成長してだんだんすれ違って
喧嘩をしてそれっきり
毎年行ってた七夕祭り。
1人になったのいつだっけ?
願いが届くならもう一度、

私の願いを空へ飛ばす。
満天の星、一つ一つ誰かの願いで
煌めいている。
もう一度願うよ、何度だって祈るよ。
会いたいと。

僕たちは仲良しでそれ以上は我慢で。
でも大きくなって喧嘩して拗ねて
手を引いてくれる相手はもういない、
分かってる。
願いが届くなら何度でも。

僕の願いを街へ落とす。
街の灯り今日は見えない、
真っ暗で。
もう一度祈るよ、何度だって願うよ。
ごめんねと。

あの時手を離さなければ
(あの時強く握っていたら)
あなたの隣にいられたのかな
(君の隣にいたかった)
時は戻らない
(進んでいくだけ)
何度でも
(何度だって)
ー流星に願いをー

私の願いを空へ飛ばす。
満天の星、一つ一つ誰かの願いで
煌めいている。
もう一度願うよ、何度だって祈るよ。
会いたいと。

「ありがとうございました」
観客は増えそれなりに盛り上がった。
「向かって左から雪希、蓮、舞」
名前を呼ばれて慌てて頭を下げる。
「俺は類と言います。このライブで
Rainbow Roseの歌を気に入ってくれたら
嬉しいです。
ゲリラライブという初めてのことで
直前まで不安だったのに、今はまだ
歌いたい、踊りたいって思っています。
皆さんのおかけです。本当にありがとう
ございました」

そのあとはすぐにCDは飛ぶように
買われてきいCDに同封されているチェキ券でチェキ会。
特に限定していたわけではないから、
「雪希ちゃんの隣で撮りたい」
「舞ちゃんと同じポーズで撮りたい」
とリクエストされることもありとても
嬉しかった。

「CDに落書きしてほしい」
と言われ戸惑ったがパッと思い浮かんだのが猫、簡単かと思ったが思ったより歪んで
しまった。
「ご、ごめなさい」
誤ったが、その人は笑顔で
「ありがとう」
と言ってくれた。
それがとても嬉しくて。

ちなみにCDには特典として
それぞれのサインを書いたミニ色紙が
ついてくる。
僕はそれで腱鞘炎を起こしかけた。

チェキ会も無事に終わりゲリラライブ終了。
僕たちは寮に帰ってやることを済ませたら
すぐに布団に入る。
明日、辺里くんに根掘り葉掘り聞かれることになるとは今の僕は知らない