私たちはショッピングモールへ
いろんなところを周り、食器や日用品を買い揃える。

一通り買い終わった後は、それぞれの行きたいところへ。類の雑貨店、雪希の
ファッションセンター、蓮のゲーセン、私の書店とお店を周り、寮へ帰る。 

「さて、これから色々決めないと
いけないけどまず家事はどうする?
みんなの学校は給食?お弁当?
ちなみに俺の学校は給食」
そう言ったのは類。
「俺の学校は給食だ」
「私も給食」
「僕も給食」
みんな同じで給食らしい。
「平日のお昼は心配ないな。
朝食と夜はどうする?」
蓮と雪希はなにも言わない。

「なら私やるよ、慣れてるし」
「いいの、舞?ならお願い。
そのかわり土日、祝日は俺がやるから」
「ありがとう、類」
「まぁシャワーはドアの横に札を
置くとしよう」
「まぁ、それが妥当だろうな」
類の発言に蓮が同意した。

案外色々あっさり決まった、残るは
「せ、洗濯は、」
雪希は控えめにいう、そう、これだ。
同性なら問題ないとは思うが、
私がいるしな。
「舞と俺たち1日置きで洗濯機
つかうか?」
蓮は少し考えて言う
1日置きは酷だが一緒に洗濯より
よっぽどマシ、一緒に洗濯となったら
私は間違いなく発狂する。

決め事はほとんど決まったので、類は 夕食の準備に取り掛かった。
私たち3人はそれぞれ部屋に戻った。

まぁ、特にやることはなくベットに  仰向けになる。 
レッスンは明後日からで学校が
終わってから直接レッスン場へいく
らしい。

しばらくすると
「夕飯できたよ~」
と類の呼ぶ声が聞こえる。
今日の夕飯はハンバーグ。
デミグラス煮込み、トマト煮込み
チーズ、大根おろし、の4種類。
「好きなの選んで」
類の声に
「じゃあ俺はチーズ」
「私は大根おろし」
「僕はトマト煮込み」
と揉めずに決まる。

雪希は髪を解いて高い位置で
ポニーテールに縛り直した。
「「「「いただきます」」」」
みんなの声が揃い食べ始める。
「うまっ」
「美味しい」
「すごいね、類」
賞賛の声が上がる。
「口にあったようでなにわり」
類はそう嬉しそうに答えた。
(私が作るハードルが上がった気がする)

「ごちそうさまでした」
「美味しかったよ、類」
「お粗末様でした」

蓮と雪希はテレビを見るのか移動した
「手伝うよ、類」
「ありがとう、舞」
2人で食器をシンクに運び、類が洗い
私が拭くことにした。
「すごいね、類。料理うまいんだね」
「そんなことないよ」
類は軽くあしらう
「謙遜しなくてもいいと思うよ。」
私はお皿を拭きながら言った
「本音で言ってる?」
「え、」
声色の違う答えに類を見ると、
冷たい目を私に向ける。

「る、類、」
「なんてね、ごめんね。別に謙遜してるわけじゃないんだ。」
さっきと打って変わって眉を下げて
笑った。
「手伝ってくれてありがとう」
類は食器を棚に戻し始める。
「う、うん」
私は生半可な返事をして部屋に戻った。

(私、気に障ることは
言っちゃったのかな)
まぁ出会って数日しか経っていないし
知らないこ、知られたくないことは
誰だってある
「私だって、」
時計見ると8時を廻っていた。