…………すき? いや、ちがうくて。 ううん、ちがわないけれど。 わたしはハルキさんのこと推していて。 これは、けっして、よこしまな感情ではなく。 「乗るか」 「……はい」 また、乗せてもらっちゃった。 バイク。 今日は、どこに行くのでしょうか。 「正直なところ。ヒナタと俺は住む世界が違いすぎる」 ――――え? 「だから。隠していた」 ハルキさんのわたしの間には 目に見えない壁が、あるのかもしれない。 こんなに近くにいるのに…… 「だけど。ヒナタには知っておいて欲しいと思う」