一人は金髪で、もう一人は坊主に剃りこみを入れている。 ギロリとこっちを睨んできているあたり、味方ではなさそうだ。 それどころか敵意むき出しである。 な、なんですか。いきなり。 「そこが誰の席か知ってて座ってんのか」 かなり機嫌が悪そう。 え、誰の席……? わかんない。 予約席とかじゃないよね。 店員さんは、お好きなお席にどうぞって案内してくれた。 わたしたち、なにも悪いことしてなくない!?