ありえない。
二次元ならともかく現実の男の子で勝手な妄想するなんて、許されない……!
夢だけど罪悪感がすごい。
「登録完了だ」
「できましたか。それなら良かったです」
勝手に夢に登場させてしまった彼が、お店にやってきた。
ポイントカードの本登録ができたみたいでなにより。
今日の彼、黒いシャツと黒いズボンの組み合わせがスタイルの良さを引き立てている。
モデルできるよ絶対。
むしろモデルじゃない方が不自然。
そういう仕事してたりします……?
「登録したか」
「……え」
わたし?
「ポイントカードなら……前から持っていますよ」
貧乏性だから1ポイントも無駄にしたくない性分であります。
「番号」