「ふ、おれはね月と話すと癒されるんだよ。今日は放課後も癒しが欲しいの。ね、だから今日は一緒に帰ろ。」 立ち止まり、私に合わせて少し屈んだ碧くんが言う。 まるで私の心を見透かしているかのような、そんな彼に今日も救われるのだ。 もともと周りの目や空気ばかり気にしてしまう質な上、意見をはっきりと伝えることに苦手意識がある私にとって、彼はまさに天使である。 「わ、感動した。一緒に帰りたいです。」 誘いを受けたわたしに笑いかけ、彼は再び前を向いて歩き始めた。