恋と火薬の匂いは似ている



「お、そうなんだ。しっかり休んでね。」

一瞬デートに誘いそうになった自分を律し、精一杯の笑顔とともに伝える。


「うん、ありがと」



微笑んだ彼が眩しくて、少しの間目を瞑る。


私と歩き始めてから遅くなった歩調と、優しい声と、

目尻に皺を作る彼の笑顔。



はぁ、と吐き出した息がまだ微かに白い。