「んー、私もパーカーにすればよかったなぁ……」
お気に入りの裏起毛トレーナーを掴んで呟く。
それを聞いた彼が、ふはっと笑って
「うん、おれこそトレーナーにすればよかった。」
そんなことを言ってのけた碧くん。
うん、すき。
だいすき。
カップル並に甘々な空気感であるが、ひとつ言わせてもらうと、私たちは付き合ってるわけではない。
私のこの感情は恋というには烏滸がましい気がするのだ。
まず、碧くんにとってのこれはただの友人との会話に過ぎない。
所詮私もその程度の存在である。
そもそも負け戦なのは分かっている。
私のそれは、どちらかと言えば尊敬もとい敬愛だろう。
