Secret Investigation

車は細い路地裏を後ろから入っていき少し拓けた場所の手前で停める。
路地が狭いため、片側から降りることになったので、運転席から車に降りた。

後ろに座った可愛い顔をした男の子が辺りを見廻しながら不思議そうに聞く。

「しかし、何故ここなんですか？」

高身長の俳優とかでいそうな爽やか青年が言う。

「おそらく、あそこから被疑者が出てくる可能性があるのではないですか？」

そう言って指を指した場所は大人一人通れるぐらいの小さな抜け道だった。

「流石だね、中道。向こうで頑張ってくれたら問題無いけど、連絡受けた場所からの逃走経路の抜け道がここだから念の為ね。」

「それなら車の後ろで隠れて確認といった感じでしょうか？」

運転してくれていた痩せ型体型の高身長の笹塚が言うと全員隠れる。

ちょうど同じぐらいで一本の連絡が入る。

『申し訳ありません、取り逃がしてしまいました。』

「最悪の事態が起きましたね。」

私は、数人でそのまま追跡させ、残りはメンバーに少し離れた駐車場に来ることを伝える。そして、ホルスターにある拳銃を取り出す。
合わせて３人も拳銃を取り出し待機する。

そして、数分後。
抜け道から息を切らしながらこちらに向かう青年がやってきた。
その奥からはスーツ姿の人間が追いかけてくる声が聞こえる。

青年が拓けた場所に出たのを確認したら４人で彼の目の前に拳銃を向け、もう片方の手で手帳を出す。