そして、大きく変わったことは、

「奥さん、そろそろ安定期に入りそうですので、体調落ち着いたら周りに伝えても良いでしょう。」

私のお腹に2つの命が宿ったこと。

「旦那にだけでも先に伝えても良いですか?」

「もちろん。次の検診は是非とも旦那様も一緒に来てください。」

「ありがとうございます。」

病院を出てすぐ、修也にメールする。

『大事な報告があるから今日は早く帰ってきて欲しいな〜早く帰ってこないときっと後悔するだろうな〜』

数分後に返信きた。

『午後の予定キャンセルした。14時頃には家着けると思う。』

私は、タクシーで家に帰り家事をしながら修也の帰りを待った。

予定通り14時5分前には息を切らしながら帰ってきたに

「ただいま。大事な話って何?」

手を洗って服をハンガーにかけた修也は隣に座り、机に置いていたお茶を飲み干したのを見て答える。

「新しい命が2つここにあるよ。」

私は修也の手を取り、優しくお腹を撫でさせた。

「本当?」

「こんなので嘘つかないわよ」

修也は暫く撫でたあと、ゆっくりと抱き締める。

「ありがとう、香織。凄く嬉しいよ。愛してるよ」

「うん、私も。修也好き。」

〜END〜