Secret Investigation

部屋の中は警視総監と二人きりになった。

「香織くん、君にこれを渡しておこう。」

渡されたのは、黒い箱。
箱をあけると入っていたのは、新しい警察手帳と名刺。そこに書かれていたのは

『菅原香織警視正』

「テロリスト集団全員検挙、頼めるか菅原警視正。」

「はっ」

私はテロリスト対策本部のメンバーを全員集め、福本の説明及びそれの情報を展開し今まで検挙した構成員と福本の所持してる資料全て調査するよう指示を出す。

優秀なメンバー達のおかげで数時間で簡単にアジトが判明したので、すぐ乗り込むことになった。

ちなみにアジトは関東に3拠点、他に大阪、神戸、名古屋、福岡、仙台あるため、全国の県警にも要請し一斉検挙を行うことになった。

関東は東京本部と横浜、埼玉なので警察庁、警視庁合同で本部へ乗り込むということになったのだ。

警察車両は郊外へ進み、東京の西側へ進めると森の麓付近で停車した。この辺りは住民もあまり住んでおらず教会が多い場所だ。

警察車両から次からと降りてくるなり、あたり一面走り抜け複数ある建物内に次々と押し寄せていく。

『Aブロック確保』

『Dブロック確保』

次々と潜んでいた構成員を捕らえほぼ全てのエリアを鎮圧しても首謀者が出てこない。

『必ずいるはずだ。隠れそうなところ全て確認せよ。』

私の指示で無線はさらに飛び交う。隠し通路の可能性や、床下や屋根裏等建物を壊しても良いから全て探していた。
上空はマスコミの部屋が多く飛び交っていたが、今はそれどころではない。
私は車内で指示を送りながらただ連絡を待つ。