Secret Investigation

「そうですね、警察関係者としては何も間違ってはいません。ですので、こちらを聞いて頂きたいのです。」

私は警視総監に預けていた箱を開ける。そこには大量のボイスレコーダーがあり、1つ1つに番号が振られている。

私はそのうちの1つを取り流す。

『最近特に奴らの動きが鋭くなってきている。本当に大丈夫なのかね、福本くん。』

『えぇ、問題ありません。何せ我が国の警察は何も出来やしない集まりなのですから。
私は貴方をお慕いしているのですから、ボス』

福本からは先程の余裕な顔が無くなり、動揺し始める。

「な、何かの間違いです。ほら、犯罪組織ですから変声期等同じような声を作っているのでしょう。だいたいなんですか、この大量のボイスレコーダーは。」

私が説明しようとすると意外にも冷静な警視総監が福本を睨むように言う。

「これは、信頼出来る部下が組織に潜入してる時に取ったボイスレコーダーだ。」

「なっ、警察の人間は全て顔は把握している。なのに何故、誰がいったい、、あっ、」

福本は混乱し取り乱したようで自分が失言したことに気づくのが遅れたようだ。

もちろん、今の発言も全て録音されている。

「今、自分で言いましたよね。警察の人間は全て把握していると。でも完ぺきな変装が出来る警察の人間が潜入していたとしたら」