Secret Investigation

あれからは、事情聴取を行ったり、沙綾と蓮に全て話したり五日後に迫る準備をしたり横谷の取り調べをしてという多忙な日々を送っていた。 

この辺りの話はまた後で話そう。

そして今日は約束した五日後になった。
いつも通り、レースの服にジーンズにジャケットという高度なお洒落を着こなした私服に着替え、彼の部屋へ赴く。

彼、つまり警察組織のトップ警視総監。本来は警視庁に部屋はあるが、警察庁のトップも兼ねているためこちらにも部屋があるのだ。

部屋前には、既に拘束部隊と思われし二人が立っており敬礼をされた。

拘束部隊に自分の拳銃を預ける。この日は絶対的に凶器を持ち運ばせないため、携帯してる拳銃は預かってもらうシステムだ。もちろん対象も同様。

私は深呼吸をしノックをする。

「入れ」

私はゆっくりと扉を開け中に入る。

部屋の中央部右側ソファーに対象が座っており、反対側のソファーは空いている。
ソファーとソファーの奥に社長椅子のような物に座っている警視総監がいた。

私は空いてるソファーに座る。
目の前に座っている人物は、私より階級1つ上の福本凌太警視正(49)
彼等は何で呼ばれたのか知らないようで、少し苛立ち気味でいたが警視総監の圧を感じているのか緊張気味でもあった。

「二人とも急に呼び出して悪かったな。実は、菅原管理官に依頼していた捜査の真相が判明したので、君に聞いて貰いたくて。もちろん守秘義務は守ってくれよ。」

警視総監は普段から声は低くめだが、今日はいつも以上に低く感じる。圧が凄すぎるからなのか物凄く怒ってるのを堪えているかのようにさえ思えた。

「菅原管理官が警視総監からの指示ですか。それは是非とも興味深い。聞かせてもらいましょう。」

私は深い息を吐く。