Secret Investigation

一通りの作業が終わり、広間には
私、修也、沙綾、横谷、笹塚と部下が６人いるだけとなった。

「二人とも荷物取って良いよ。」

私は自分の荷物から防弾チョッキ、ホルスター、拳銃、手錠、警察手帳を装着しその上にジャケットを羽織る。

そして、残していた手錠１つを手に持ち横谷の前に立つ。

横谷は何も言わず私の前に両腕を出した。

「そこの君、時間」

すぐ後ろに控えていた新人刑事に言う。
言われた新人刑事は慌てて時間を確認する。

「はっ、12:48です。」

「12:48、横谷清輔。貴方を反社会組織幹部として、殺人違法薬物の売買の指示及び実行犯として緊急逮捕する。」

手に持っていた手錠を横谷にかける。

横谷の顔を見ると目から涙を流し初めて後悔しているように移った。

「もっと早くから貴方と出逢いたかった。。」

近くにいた部下に拘束紐をつけるよう指示し、そのまま連行してもらった。

その様子を終始端で見ていた二人は横谷の姿が見えなくなってから私に話しかけた。

「知っていたとはいえ、ドラマみたいなことを目にするなんて、、」

沙綾が泣きながら私に抱きついた。

修也はバツが悪そうな顔でいなくなった横谷の後ろ姿を見ていた。

「ごめんね、こんなところ見せちゃって。でも事件はこれで終わりなんかじゃないの。今も部下達がこのゲームの主催者側として携わっていた人の家宅捜索行ってて、これから新たなことが解ってくると思うから。」

沙綾の頭を撫でながら慰めるように、でも真実を告げる。