授業が、終わり隣の恵に一言言って教室から出た。

向かうのは、先生が居る職員室。


ガラガラー

私は、扉を開ける。


「数学の内田先生に用があって来ました」

すると、直ぐに内田先生が私を手招く。


そう、この先生こと。数学の内田先生。

生徒から同職の先生方にも人気なイケメン先生。


私は、内田先生の前に立つ。


「なんで、ここに来たのか分かるな?ちょっと、来なさい」


内田先生は、その場に立ち私と職員室を後にした。


ん?どこに……行くんだろう?


先生は、私を連れて誰も居ない空き教室に入る。


「さー、聞かせてもらおうか」

「へ?」

「なぜ、授業中に居眠りをしていたのかな?」

「えーっと……それは……」

「俺の声が心地良かったのかな?」

「!」

「そうか、そうか。なら、今回は許してやる」


内田先生に見つめられるその瞳。

なんか、変にドキドキしてくる……


「もう、二度と居眠りしないように調教してやるのもひとつの手かな?」

「だ、大丈夫ですっ!もう、授業中寝ません!」

「そんなに、嫌なの?俺にされるの」

「!」

内田先生は、私に歩み寄る。

「せ、先生?」


トン


私の背中に壁があたった。


内田先生の顔が私の唇に近づく寸前チャイムがなった。


「ざーねん、続きは…その時」


内田先生は、私から離れ空き教室を後にした。