相変わらず、毎日何の用もなくても一緒に過ごし続け、クリスマスはどうしようか?と話した結果、イタミンの部屋で過ごすことにした。

子供のクリスマスパーティーみたいに、普段は殺風景なイタミンの部屋に飾り付けをして、お互いに三角帽子を被っている。

普段からきちんと自炊しているイタミンの部屋には、オーブンもあったので、クリスマスケーキも一緒に作ることにした。

これまで、何度かイタミンの手料理を食べさせてもらったことはあるが、想像以上に美味しかったので、クリスマスのディナーもイタミンが作ってくれる。

実は、私には密かな作戦があった。

「ねぇ、ラジオつけていい?」

そう尋ねると、いいよと返ってくるので、さりげなくつける。

DJの声が流れてきて、私の鼓動が速くなる。