「今まで話したことなかったけど…。私ね、高校時代に心を病んでしまったの」
私を見つめるイタミンの眼差しが真剣になる。
「中学の終わりぐらいから、なんとなく無気力になっちゃってね。成績はまぁよかったし、本当は進学校に行きたいと思っていたのに、毎日遠くまで通う気力もなくて、近くにあるパッとしない高校を選んでしまって。その誤った選択のせいかな、病んでしまったのは」
「そうだったんだ…」
「高校がね、いわゆる体育会系というか、勉強するところじゃないし、私は体育会系のノリが本当にダメで。孤立してしまって、教師に心配されたことで尚更、惨めになった。そのうち胃を悪くしたから、メンタルクリニックで薬を処方されたけど、副作用で20キロも太ったの。それでますます自信がなくなって、本末転倒って感じ」
「あ…!だから、エルちゃん、気にしてたの?太ってるのなんのって」
「うん」
「ごめん…。そうとは知らなかったし、エルちゃんを太ってると思ったことなかったから、僕、無神経なこと言ったかもしれない」
本当に申し訳なさそうに謝るイタミンに、それは気にしないでと伝え、
私を見つめるイタミンの眼差しが真剣になる。
「中学の終わりぐらいから、なんとなく無気力になっちゃってね。成績はまぁよかったし、本当は進学校に行きたいと思っていたのに、毎日遠くまで通う気力もなくて、近くにあるパッとしない高校を選んでしまって。その誤った選択のせいかな、病んでしまったのは」
「そうだったんだ…」
「高校がね、いわゆる体育会系というか、勉強するところじゃないし、私は体育会系のノリが本当にダメで。孤立してしまって、教師に心配されたことで尚更、惨めになった。そのうち胃を悪くしたから、メンタルクリニックで薬を処方されたけど、副作用で20キロも太ったの。それでますます自信がなくなって、本末転倒って感じ」
「あ…!だから、エルちゃん、気にしてたの?太ってるのなんのって」
「うん」
「ごめん…。そうとは知らなかったし、エルちゃんを太ってると思ったことなかったから、僕、無神経なこと言ったかもしれない」
本当に申し訳なさそうに謝るイタミンに、それは気にしないでと伝え、