「叶芽〜」 ただでさえ、涙腺が崩壊してたのに 叶芽の一言でさらに涙が収まらなく なってしまった。 「こらこら、泣かないの〜」 叶芽が私の頭を撫でながら言った。 私の涙が落ち着いてきた頃、 「私、そろそろパリに帰らなきゃ」 「忙しいのに、来てくれてありがとう」 「親友のためなら、いつでも飛んでくるよ」 「ほんとに、ありがとう叶芽」 「また、くるからね」