さらに三年後には、男女の双子の赤ちゃんが生まれた。名前はラルドとエンジェラ。そして二年後に三男のカイヤが生まれ、一年後には四男のユークが生まれた。そして二年後には何と三つ子の赤ちゃんが生まれた。名前はチターナ、トール、サンゴと言う。そしてまた二年後には六男のアクアが生まれ、二年後には六女のラブラが生まれた。そしてサフィーが故郷を離れる少し前、七男のコールが誕生したのだ。

カイトとリルは二人で酒場を切り盛りしている。だが、酒場の売り上げのほとんどは子どもたちの病院代や食費に消えてしまう。そこで、サフィーは考えたのだ。

「お給料のいいところで働いて、家族に仕送りしよう!」

サフィーは必死で仕事を探し、今こうしてオーロラ島のホテル従業員として働いている。日々、様々なお客様と出会い楽しい仕事ーーーと言いたいところなのだが、サフィーは毎日仕事をするたびに緊張していた。

(時給が一番よかったから選んじゃったけど、やっぱりこっちじゃなくて普通のホテルに就職すればよかったかしら……)