Sapphire〜海賊に魅入られた少女〜

ディアンの言葉一つ一つに恐怖を感じながら、サフィーは無理やり笑みを浮かべる。だが、心の中では疲れ切っていた。

(この人が来るたびに、私はずっと我慢しなくちゃならないの?)

生贄のように捧げられ、二十四時間ずっとディアンのそばにいることを強制される。これがホテルのためと言われ続け、そうだと思い続けていた。だが、人には限界というものがある。

(ホテルなんて、ここじゃなくてももっと他のところがたくさんある。嫌ならもう逃げたっていいんじゃないの?)

そう思うと気が楽になった。お給料が少し下がったとしても、ホテルの従業員の貰えるお給料は全体的に高い方だ。何より、多くのホテルは海賊ではなく一般人向けのところが多い。

(ここをやめて、新しいホテルで働こう!)

ディアンのキスに耐えながら、サフィーは決意した。



ディアンたち海賊ラピスはいつものように数週間ホテルに泊まり、また海へと旅立っていった。サフィーはその間、ディアンに独占されて、まるで恋人のような扱いを受け、最後には長いキスをされた。