翔弥くんは私の手を取ると、ダッシュでどこかに走り始めた
「ちょ、しょ、やくん?」
教室を飛び出すと、左側へ走り出した
この先に続くのは3階への階段と屋上に繋がる階段しかない
もしかして!!
あ、やっぱり。昨日も行った屋上だ
屋上に行こうとしてるんだ
私は階段で手を引っ張られながら、何とかあしを絡ませないように階段を上る
バンッ
「はぁ、はぁ…、」
ずっと走ってたから、息が上手くできない
私が息を整えていると、陰に隠れて、私を再び抱きしめてきた
「はぁ…悪いな。急に走り出して」
翔弥くんは私を抱きしめたまま、息を整えてる



