ひろくんは、学校にいた時と打って変わって、今はタバコをふかしていた
「はあ…、ずっとお前とは遊びだったんだ。
渡したくないなんて嘘、何でも持ってるお前がずっとウザかったんだ」
「えっ…、う、そ……。」
確かにひろくんは、勉強は苦手とは言っていたけど、面と向かって言われると悲しくなる
でも私は泣かなかった。
ここで泣くと負けたことになると思ったのだ
「ひ、ろくん?うそでしょ?」
私は泣きたい気持ちを抑えて、ひろくんの腕を引っ張ると
「うるせー、離せ」
ひろくんは私の腕を思いっきり剥がすと、ひろくんの手は私の頬に当たった
爪が当たったのかな
頬からツーっと血が流れるのがわかった
「まぁ、結構可愛いかったし?俺も楽しませてもらったよ。あとはすきにしてくれ」
ひろくんはそう、言い残すと暗闇の部屋を出ていった