「あー、やっとき……えっ?」
やっぱり、驚くよね
ひろくんの背中に優里亜がいるから
「えっ、ゆりゆり?どうしたの?大丈夫?」
ひろくんはゆっくりと優里亜を背中から下ろす
「ちょっと急いでたら、足くじいちゃったの、
でも歩けるから大丈夫って言ったんだけど、
今だけはおんぶするって言って、
私は申し訳ないなと思って断ってたんだけど、
もう、チャイム鳴っちゃうから、
リユが『そんなことくらいで優里亜にやくわけないでしょ?ここはひろくんにおんぶしてもらって』ってことで、おんぶしてもらったの」
優里亜はさっきまでの経緯をみんなに言うと
「こっころ、ひっろー!」と言われた
優里亜だから、心が広いんだよ
これが知らない人だと、私はヤキモチ妬いてたかもしれない



