「まぁまぁ、ここで話してても遅刻するだけだぜ?中、入ろう」

「そうだね!田口くんがそう言うなら」

実は、私と優里亜とひろくんは幼なじみなんだよね

男の子には苦手意識を持っているからか、まだ苗字呼びだけど、慣れてしまえば、そんなの吹っ飛んでしまうらしい

「あ、辻屋先生だ…。相変わらず今日もボサボサだね〜」

「ねー、スーツなんてヨレヨレだよー」

今日も辻屋先生は、ボサボサ髪で廊下を歩いていた

「……」

みんなで呆然と辻屋先生の方を向いていたら、右側から1人の生徒が声をかけてるのが見えた

「せんせぇ〜、おはよう〜ございまぁ〜す」

甲高い声が、廊下に響いた

あ、あれは姫様と呼ばれてる矢口さん。

勇気ある〜

姫様と呼ばれてる矢口 愛由ちゃんは、金髪のゆる巻きのギャル系女子だ

「あゆさん、勇気あるね」

スクールカーストの頂点を極めているあゆちゃんはみんなから、あゆさんと呼ばれてる