朝8時ちょうど
「じゃぁ、お兄ちゃん、お母さん…。行ってきます」
私はソファに置いてあったカバンを掴むと、玄関にいく
「梨友、気をつけていけよ。今日は早く帰ってくるのか?」
お兄ちゃんは私を玄関まで、見送りに来てくれた
そして、お母さんに見つからないように顔を近づけてきた
ほんと、シスコンなんだから
「んー、どうだろ?友達と遊ぶかもしれない」
履き慣れてるローファーのつま先をとんとんとする
「梨友、まって。」
「も〜なにー?」
……!
「気をつけて、行ってらっしゃい!」
もう〜……。私は多分顔が赤い