「ほら、梨友。下ろすぞ」

お兄ちゃんは私を横抱きで部屋まで運ぶと、ゆっくりベッドに下ろした

「梨友。いつも怖くて眠れないからって、俺の手握って寝てたの覚えてるか?」

懐かしい…。そんなことまで覚えてくれてたんだ

「もう〜、子どもじゃないんだから寝れるよ〜」

「そっか、だよな。わかった!おやすみ」

お兄ちゃんは微笑みながら、眠るまで私の頭を撫でてくれた

いつもこうやって寝てたんだっけ?

「おやすみ」



そして、私が夢の中へといったのを確認すると、そっーと部屋のドアを閉めた