お兄ちゃんの手には今日講義で使う資料があった

「あ、講義で使う資料だ!危なかった」


「今度から、忘れるなよ!じゃあ大学終わりにまた来るから。頑張れよ」


「涼くん、ありがとう」

「あぁ、頑張れよ」

チュッ

だから、お兄ちゃん妹の頬にキスするな


お兄ちゃんは左側に足を進めると、お兄ちゃんの姿は小さくなった

私はお兄ちゃんを見送ると、大学の中へと消えていく


「あ、お兄さん届けてくれたんだ?良かったね!怒られるところだったよ」

葵ちゃんは私を探していたらしく、額に汗を浮かべていた