「梨友、俺はシスコンじゃねえ」


どうやら口に出ていたようです

お兄ちゃんが今目の前で鬼の形相で私を睨んでます


「ごめんねー」


「まぁ、許す」


そういえばお兄ちゃん?なんで、仕事中の今、大学にいるのかな?


「涼くん、仕事は?」


「あー、今日は外回りなんだ」


お兄ちゃんは黒髪でスーツをビシッと着こなしている

「あ、そうだ。これ、忘れ物届けに来たんだった。でも外回りは本当だぞ」