「これで全部だよ。お父さんはね、病気でもなんでもないんだよ。今普通に幸せに知らない女の人と暮らしてるのはムカつくけどね」

翔くんは私の話を全部聞くと、頭を撫でてくれて

「梨友、ありがとうな、話してくれて。でも涼さんがいなかったら今の梨友はいなかったのかもな。涼さんに感謝だな」


私はなぜか寂しくなり、翔くんを抱きしめる


「梨友……?」

「翔くん、好き」

「唐突だな、まぁ、俺も好きだけど」

翔くんは私の顎を捉えると、深く激しく優しいキスを落としていく

「んんッ…」

唇が離れると、翔くんは私の目を捉えて

「梨友には、白鷹楼もいるし。俺もいる、それに、涼さんもいる。また何かあったら梨友を全力で助けに行くから、もっと俺らを頼っていいぞ」

「ありがとう、翔くん」




私はこれからも白鷹楼の姫であり、翔くんの彼女です


ありがとう