私の家はさほど裕福ではなかったが、幸せに暮らしていた小学4年生の時


今日はお兄ちゃんの誕生日だからみんなで祝おうってことでみんな楽しみしてたんだけど、


時間になっても帰ってこない父にお兄ちゃんたちは違和感を覚えて、お母さんがお父さんに電話すると知らない女の人が出たらしい


それに怒ったお母さんはお父さんに『そんな人放っておいて!今すぐ帰ってきなさい』と言ってるのが聞こえた


そしてしばらくして渋々帰ってきたお父さんは、全部話したあと、お母さんはお父さんに

『もうあなたなんて知らないわ、梨友と涼は私が責任もって育てますから、あなたは出ていって』って言ってて


お父さんは渋々、キャリーバッグに自分の衣類などを入れると、『涼、これからは梨友と母さんだけになるが、後はよろしくな』とだけ言ったらしい

私は駆け寄ろうとしたが、お兄ちゃんにとめられた


『涼くん〜〜〜』


『俺だって、辛い、でも、そのうち戻ってくるよ。きっと』


「うん、涼くんはどこにも行かない?」


「うん、俺はずっと梨友の隣にいるから大丈夫」