「あれ?愛川さん?どうしたの?」

つ…つじ…や…先生?

「どうしたの?ぼーとしちゃって…。

あぁ、"オレ"こんな格好だった」

「あ…あの…」

「あぁ、俺が呼んだんだっけ?忘れてたよ」

いつもヨレヨレのスーツにボサボサの髪型…、何言ってるか分からない弱々しい声をしている

辻屋先生が、地声だろうか?はっきりと喋ってる

それに、窓を開けてタバコをふかしていた

「そうそう、資料作成を手伝って欲しいんだよね、まぁ、そこに突っ立ってないで入ってきなよ」

バタン

「まぁ、俺のこの状況理解できないって顔だね。まぁこれが俺の本来の姿だから、驚くのも無理はないけど」

わたしは目の前の男の人が誰なのか、理解するのに時間がかかった

あまりの姿に驚いて、声も出なかった