「はい、信長様の側にいたいんです」

「お前は可愛いことを言うんだな」

マミは恥ずかしくなって頬が赤くなった。

そこに信長ののど元に刀が当てられた。

「織田信長、命をもらう、覚悟しろ」

そして刀が振り下ろされた。

信長はマミを突き放し、刀を素手で受け止めた。

そして、信長はその刀で相手ののどを切った。

おびただしい血があたりに飛び散った。

信長の手からも血がどくどく流れ出した。

「信長様、どうしよう」

マミは涙でぐちゃぐちゃになった顔を手で覆った。

「慌てるでない、大丈夫だ、マミは怪我はないか」

「はい」

マミは身体が震えて、狼狽えていた。

目の前で血まみれになり、人が死んだ。

そんな状況を平気でいられるわけがない。

そこへ「お館様、ご無事で」そう言って秀吉が駆けつけた。