「貴様、またこの俺を呼び捨てにしおって」

さすがのマミも刀を振り上げられて、口では強いことを言っても、

恐怖に涙が頬を伝わった。

信長はその涙に刀を納めて、じっとマミを見つめた。

「秀吉、さがれ」

「かしこまりました」

そして、信長とマミだけになった。

マミは泣きじゃくっていた。

信長はそっと手をマミの頬に添えた。

「すまん、泣くな、俺はお前を側におきたい、信玄ではなく、俺を慕ってくれ」

そして、マミの唇にそっとキスをした。

マミは抵抗せずに、信長のキスを受け入れた。

信長はマミの首筋に唇を這わせた。

何?この感じ、織田信長とは思えない、私、身体がすごく求めてる。

「マミ、俺はお前が愛おしい」

ダメ、このままだと私は……

マミは信長から身体を離して、その場から逃げ出した。