「マミは現代に戻ってしまったのか」

「はい」

信長は時の番人の胸ぐらを掴み詰め寄った。

「マミを戦国時代に戻せ」

「信長様落ち着いてください」

「これが落ち着いていられるか」

「津久井マミを戻すことが出来ます」

「本当か」

時の番人はゆっくり話始めた。

「津久井マミが戦国時代に戻りたいと強く願えば戻すことが出来ます、しかし、
彼女に取ってどちらが幸せか、信長様自身で確認してください、これから信長様を
現代に送ります、津久井マミの仕事場の後輩として、信長様はよく彼女の生活を
見極めてください、いいですか、絶対に正体を明かしてはいけません、いいですね」

俺は現代を生きる織田信長として、マミの生活に入り込んだ。

時々「信長様?」と問いかけるマミに正体を明かしてしまいそうになるが、

慣れない現代の生活に奮闘中だ。