「今の言葉を取り消す、俺はやきもちを妬いた、いや、心配になった」

「心配ですか」

「そうだ、信玄の元に行ったらと思うと居ても立っても居られない」

「いかないので心配しないでください」

信長様の表情がパッと明るくなった。

「本当か」

「はい」

信長様は人目も憚らずマミを抱きしめた。