戦国武将織田信長の不器用な恋

「俺はマミの唇に触れたい、食事が済めば良いのだろう」

「そう言うことではございません」

「じゃあ、どういうことだ」

いやだ、信長様はキスを拒否されたことに気づいていない。

なんて前向きなの?

しかも、早く私とキスしたくて、食事を早く済まそうなんて、子供みたい。

マミはクスっと笑ってしまった。

「何がおかしいのだ」

「いいえ、何もおかしくありません」

「今、笑っていただろう」

「だって信長様が子供みたいなんですもの」

信長は急に立ち上がり、マミを抱きしめた。

「信長様?」

「やっぱり、お前は笑っている方が似合うぞ、それに俺が子供だから、大人になるまで赤子はお預けになったのかも知れぬ、俺は早く大人にならないとダメだな」

信長様はそう言って、不意に口付けた。

とっさのことに私は背けることも出来ず、信長様のキスを受けた。

なんて甘い、穏やかな気持ちになるキスなの。

ずっと触れていたいと感じた。