信長の指示で信長の食事もマミの部屋に運ばれた。

「これは美味い、マミも食ってみろ」

そう言って、箸に芋を挟んでマミの口元に運んだ。

「信長様、自分で食べられます」

「では食ってみろ、美味いぞ」

マミは仕方なく、芋を口に運んだ。

「どうだ、美味いだろう」

「はい、美味しいです」

そう言って、マミは笑顔を見せた。

「お前は笑顔が似合う、俺の前ではいつでも笑っていろ」

信長はそう言ってマミの手を握り、口づけを試みた。

しかし、マミは咄嗟に顔を背けた。

信長は一瞬固まった様子だった。

マミは「食事中です」と誤魔化した。

この時、マミは信長との距離をおこうとしていた。

信長は食事を食べはじめた。

「マミも早く済ませるのだ」

「信長様、お食事はゆっくり召し上がってください」