信長は秀吉を呼んだ。

「おい、どうすればいい、何か名案はないか」

「今はそっとしておくしかないと思われます」

でも信長は納得出来なかった。

マミが部屋で休んでいると「入るぞ」そう言って信長がマミの部屋に入ってきた。

「信長様、どうされたのですか」

「しばらくここにいさせろ」

マミは不思議そうな表情を見せた。

「なんだ、妻の側にいてはいかんのか」

「そんなことはありませんけど……」

しばらく何も話さず、沈黙が流れた。

「失礼いたします」

「はい」

「お食事を持って参りました」

女中が襖を開けると、マミの隣に信長が座っていることに驚いて「お館様がいるとは気がつきませんで大変申し訳ございません」と襖を閉めようとした。

「大丈夫だ、運んでくれ、あと、俺の分もここに頼む」

「かしこまりました」