戦国時代に一人で生きていけるわけもなく、林の中に迷い込んで、

マミは途方に暮れていた。

そこに馬のひづめの音がして、馬に跨っていたのは信長だった。

「信長様」

「お前は何を考えているのだ、こんなにも頭が悪いとは情けない」

そこまで言わなくても……

マミはしょぼんとした。

軽々と身体が浮き上がり、馬に股がされた。