これでいいんだと自分に言い聞かせるも、寂しい気持ちが日に日に大きくなった。

そんなある日、信長はマミを呼び出した。

マミは深呼吸をして、天守閣に向かった。

「お呼びでしょうか」

「いつまでここにいるつもりだ、さっさと信玄の元にゆけ」

「信玄様の元には行きません」

「約束を破るつもりか」

「それなら、信玄様にきちんと約束を果たすことは出来ないと行ってきます」

マミが立ちあがろうとした時、信長がいち早く立ち上がり、行くてを塞いだ。

「信長様?」

「行かずとも良い」

「でも……」

「俺の指示だ」

信長はマミを押し倒して、じっと見つめた。

「何日かお前を抱きしめていなかっただけで、胸が締め付けられる思いがした、
この気持ちはなんだ」

信長はマミの首筋に口づけをした。

そして強く抱きしめた。