「きゃっ」

そんな私を支えてくれた男性がいた。

「大丈夫か」

めっちゃイケメン。

「ありがとうございます」

私はこれ邪魔と思い、羽織らされた着物を脱いで、裾を持ち上げた。

「姫様、おみ足が、はしたないことはおやめください」

「だって、邪魔なんです、それに私は姫ではありません」

そのイケメンは大きな声で笑い出した。

「そんなに笑わなくて、失礼ですよ」

「悪い、悪い、お前、名はなんと申す」

「私はマミです、あなたは?」

「豊臣秀吉だ」

「豊臣秀吉?」

と言うことは、お館様と呼ばれているあの人はもしかして……

私はバタバタと走り出して、お館様の座敷の襖を開けた。

「傷は大したことなかったようだな」

「あなたはもしかして、織田信長」