戦国武将織田信長の不器用な恋

マミは信長の胸を拳で叩いて泣きじゃくっていた。

「信長様、ひどいです、すごく心配したんですよ、それなのに、
私を呼び寄せるために嘘つくなんてひどい」

マミは信長にぎゅっと抱きついた。

「マミ、すまん、お前は俺が怪我でもしないと、会いにこないと思っていた」

「えっ」

「お前は信玄が好きなんだろう、いくら濃厚な夜を共に過ごしても、お前の気持ちは信玄にあると思っていた」

「信長様」

「理由はわからないが、お前は俺のそばにはずっといないような気がした、
それが信玄の元に行ってしまうのか、俺の手の届かない場所へ行ってしまうのかはわからないが……」

マミはじっと信長を見つめていた。

「それなら、時間の許す限り、お前と共に過ごしたい」

信長はマミを引き寄せ抱きしめた。

そして唇を重ねた。

マミは信長の口づけを受け入れた。

私は信長様が好きなのかな、こんなにも心配して、居ても立っても居られない、

戦場に駆けつけてしまうなんて。

唇が離れた瞬間、信長の苦痛な表情が目に入った。