戦国武将織田信長の不器用な恋

信長が出陣して、何日かが過ぎた。

マミは毎日、部屋をうろうろして落ち着きがなかった。

「マミ、入るぞ」

声をかけてきたのは政宗だった。

「なんだ、落ち着きがないな」

「だって、政宗さんは心配じゃないんですか」

「お館様のことか」

「そうです」

「大丈夫だ、今まで戦に負けたことはない」

そうか、織田信長と言う武将は勝ち進んで天下統一を果たしたんだっけ。

でも、やっぱり顔を見るまでは心配だよ。

あれ、私、いつからこんなにも信長様を心配しているんだろう。

ダメだ、これ以上関わると、現代に帰れない。

待って、どうやってきたかもわからないのに、どうやって帰るの?

それに、もし妊娠してたら、私、この時代の人間になっちゃうの?

天下統一果たした織田信長の子供を生み育てるの?

いやいや、まず私は歴史上、この時代にいないんだから、妊娠なんてしないよね。

自分にそう言い聞かせても、心配は募るばかりだった。